豚暦

豚に足跡なく月日あるのみ

大学で学ぶ歴史(笑)

こんにちは!

最終学歴雲古大学付属幼稚園にほんちうせいし組の俺様だよ!

 

「大学で学ぶ歴史は高校までの歴史とは違う!」ってみんな言うよね。食傷気味だよね。

当たり前のことを随分一生懸命に言うんだね君は。と思っちゃうけど、必ずしもその当たり前を弁えているとは言い難い老若男女はいなくもないから仕方ないか。それに、どんな取るに足らない木っ端学者(学徒)でもどんなに冴えない人間でも、それを言っている限り、“歴史好き”が高じて史○科に行こうかと“勘違い”する(または実際に行く)中高生や、知識消費・物語消費をこととする“歴史ファン”を「歴史好きじゃなくて逸話好きだろw」と馬鹿にして優越感に浸れるだろうし。

 

性格のいいはずの私が嫌味いっちゃった。ごめんね。

 

ところで、そんなに偉い「大学の歴史」で、何をやったっけ?

ということを思い出しながら、だらだら書いていきたい。なお、以下はあくまでも「ゴミカスキショキショ大学」(以下、「弊社」)での話であり、他の大学がどの程度のことをやってるのかは知らない。これを見て「史○科なんてウンコじゃんw」などと、○学科全般をバカにすることがないように。俺様ちゃんとの御約束だよ!

 

 

私も、“勘違い”して史学科に行ったのか、弊社は思っていたのとは違っていた。

何も「歴史の楽しい話を聞けると思ったら~~意味不明な古文書を読まされました~チクショー!」という次元での話ではない。さすがに無知蒙昧無学分盲な私も、大学で学ぶ歴史は史料を読んで広い視野に立ちつつなんやかんや研究するものらしいことは知っている。

 

とにかく、1年生から「は?」の連続だった。

 まずは、選択必修の科目での日本史入門という授業。最初の方に律令官制のプリントや旧国名のプリントが配られる。まあ、初学者向けの説明と、分からなくなった時の参照用なのだろう。と思っていたら、「旧国名の空欄を埋めてみましょう!」ときた。何が大学で学ぶ歴史じゃ高校の日本史やんけボケ!と思った。少なくとも高校で日本史取ってた人間なら旧国名はある程度知っているし、だいたい忘れている人やそもそも知らない人は、分からなくなったらその都度確認すればいいだけの話である。書きとりチェックする意味が分からない(しかも書いたものを回収するわけでもない)。腹が立ってこれ見よがしに教室から出て行ってしまった。一応、真面目な性格(誰が真面目系クズや)なので、それ以降もちゃんと出席はしたが、律令官制などの教科書的説明が続き、最後の方でようやく教員の専門と思しき内容が出てきたように思う。「教員の専門と思しき内容」が「大学で学ぶ歴史」なんだろうが、特に深い印象もなければ感銘もなかった(1ミリも面白くなかったわけではなかったように記憶してはいるが)ので、そんなに大したもんじゃなかったのだろう。

 同じくクソだったのが、社会科教職志望者は必修の日本史概説という授業である。最初に配られたレジュメには、「大学で学ぶ歴史とは~」「オタクとして博識になるだけでは、大学で学ぶ歴史のスタートラインにも立っていない!」と例の如く大上段の勇ましいセリフが並んでいる。さて、どんな「大学で学ぶ」に相応しい授業が来るのか、と身構えていたら、出てきたのは「オタク」知識の羅列だった。授業のテーマは「辺境から見た日本史」。テーマからすると「大学」感が出ている(教職志望者がまず最低限知っていないといけないのは教科書レベルの「中央から見た日本史」だろ、というのはさておき)のかもしれんが、授業内容は何のことはない。「辺境」の歴史の歴史重箱すみつつきである。鎌倉時代の東北の安東某が~みたいな、マイナー「知識」のオンパレード。実は当時の私が読み取ることができなかっただけで、「辺境と中央のダイナミズム」みたいな壮大な「歴史学的」テーマがあったのかもしれないが、どうも知識の羅列にしか見えなかった。実際、試験でも「オタクの知識」を問うような問題ばっかりだったように思う。結局、「オタクの知識」の範囲が高校とは違うだけ。それを通して、「辺境から見た歴史は中央から見たのとは違う」という当たり前のことを伝えたかったのかもしれないが、だから何やねんという話である。こんなクソ授業を、教職志望者(こいつに教えられるくらいなら死んだほうがましレベルの奴もいたと思う)の大軍がひしめく教室で聞かされるストレスを想像してほしい。

 

弊社は大学入試の時点で専攻まで決まっている。まともな大学のように、「文学部」に入ってから、○○史に行くか○○文学に行くか哲学に行くか……と選択肢が分岐するタイプではない。では、最初から専攻が決まっている利点を生かして、1年から専門的な教育をやるのかなと思ったら、そんなことはない。春学期に専門に関係する科目といえば、上記2つのクソ授業だけだった。何のために最初から専攻を決めているのか理解に苦しむ。やる気を出せと言う方が無理である。

 

このあと2年生編以降も書いていこうと思ったが、疲れたので一旦このへんで止めておく。

続き

史料は飼料にならない - 豚暦 (hatenablog.com)